Elixir Phosphor Bronze Nanowebの素晴らしさ


Elixir Phosphor Bronze Nanoweb

今日はギターの弦の事を書いてみました。アコースティック・スティール弦なかで、ブロンズ合金に少量の燐を加えた”Elixir Phosphor Bronze Nanoweb”というタイプの弦について、その素晴らしさと音質、そして寿命などの面からの私見です。

私は普段フォルヒ(Furch)のシダーとマダガスカル、アディロンとマダガスカルの二本を使っているのと、練習用として本体が頑丈に作られているタカミネ(Takamine)のエレアコを使っています。

タカミネはトップがシダーでサイドが合板のマホガニー、バックが単板マホガニーになっています。

以前もエレキのElixirの弦やアコギでもポリウェーブというタイプは使ったことがあり書いたことがありますが、今回は”Phosphor Bronze”というタイプについて書いてみます。

この”Phosphor Bronze”はブロンズ合金に少量の燐を加えた合金ということがネットで調べて解りましたが、これまで使った弦のなかではダントツに素晴らしい音がしています。最初の輝きのあるシャリーンとした音も素晴らしいのですが、その音はやはり、そう長くは続かず、しかし、ここからの持ちがすごいのです。

9割~8割の状態が、一般の弦と比べると、時間を測った訳ではないので正確ではありませんが、イメージで感じる差は20倍も30倍も持つような気がしてなりません。

最近写真のダダリオの同じタイプで同じ太さの弦をタカミネに張りましたが、あっというまに、ボンっという音になってしまい、ブロンズ合金に少量の燐を加えた合金という”Phosphor Bronze”の効力などどこにも見当たらないような弦の命でした。

タカミネに張った、その瞬間はそこそこの音でしたが、昼に替えて、夕方にはもうすでにシャリーンという音はなくなっていて、翌々日には、もうボンという6弦の音で、久々にエリクサー以外を使ってみましたが、エリクサー(Elixir)に慣れていた分、その寿命の短さには驚かされました。

こう書いていくと、タカミネに問題があるように思われるかもしれませんが、このダダリオを張るまえは、エリクサーの同じフォスファーブロンズの .011から一弦が始まる、多分エキストラライト?? とかを張っていて、鳴り放題に、鳴っていましたから、タカミネの問題ではありません。新岡さんから買った、サドルを削る冶具で調整したら音は、ピエゾが下に敷いてあっても、十分にいい音していました。ですからギターの問題ではありません。

そしてタカミネもエリクサーを張ったときには、ダダリオの弦を張ったような音ではなく、伸びのあるいい音がしていました。

一般的には、3弦、4弦の巻弦のテンションがきついため、一番早く鳴りが悪くなり、5弦、6弦等については、意外にビーンという音が長続きしますが、それにしても、ダダリオの弦の寿命はあっという間でした。

私のように、少ない時間で練習をしている人間にとっては弦を張り替える時間は苦痛でしかたながく、エリクサー(Elixir)は、エレキ、アコギどちらにもベストな弦だと私は思っています。

さらに、ふたつ付け加えると、巻玄をスライドさせるときの指と弦の擦れるノイズもすべりがよいせいか、とても小さいのです。そして、極めつけは、音色が全く違います。エリクサーはとても綺麗です。私はそう思います。

上の画像のエリクサーは、.012~.056と書いてありますが、これは販売店が間違って送ってきたために残ってしまっているライト~ミディアムという弦らしいです。

私は通常のライトを使っています。間違いなくダダリオ三セットを張り替えた時間よりも、はるかに長い間、いい音がして最後の最後でピッチが多少狂ってきても、ダダリオの4割くらいの音までしか落ちません。

最後は、余程のことがない限り、そこそこの音で止まり、あとは切れるのを待つだけという状態になります。私の場合はプレーン弦がフレットにガリガリいってきたら、フレットが減るのが怖いので替えてます。あとは録音するときくらいです。

長澤祐一

 

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