【和装コート】ブラウンロシアンブロードテール(Russian Broadtail)

今日は、久しぶりにロシブロ(ブラウンロシアンブロードテール(Russian Broadtail))のことを書いてみます。デザインがわからないように後ろからの画像しか載せません。前回のグレーのメンズロシブロはスキンから、お作りさせていただきましたが、今回は一着分のプレートになったものから作っています。

プレートの着丈は125cmあったので、私がみたなかでも最大のプレートでした。スキンの状態も、腑がグレーの時と同じように豪快で、毛も短すぎずペタっとし過ぎず最高の状態でした。 (さらに…)

ロシアンブロードテール(Russian Broadtail)のジョイントテクニック

過去に何回かロシアンブロードテール(以下、ロシブロ)のジョイントについて書いてますが、以前は多分、パーツをどう割るかというところに論点があったかと思います。今日はロシブロそのもののカットや縫い方について書いてみたいと思います。

ロシブロは毛の少し長くなったものから、ものすごく短いものと、いくつかのケースがあります。今回は、毛がとても短いタイプの縫い方を書いてみます。

ここに書かれることは、あくまで私のアトリエでの作り方なので、一般的な作り方とは違いがあるかもしれませんが、そこはご容赦ください。

ロシブロのカット面を中国などで作られたコートなどでみると、皮をカットするときに、ハサミで毛を切りながらカットしているのが解ります。全部ではないですが、結構たくさんの商品に見られます。 (さらに…)

ロシアンブロードテールの作りについて(パーツ割り編)

ロシアンブロードテールの作りについて(パーツ割り編)

今日は、以前少しだけ書いたロシアンブロードテールと島精機PGM(CAD)というタイトルの内容を少し掘り下げて書いてみます。

写真1はCAD上で、後ろ身頃の原皮の割り振りを書いたもので、矢印右側がバーツを分割したものです。 この割り方で気になるのは背中が一枚の毛皮の幅でカットされていて、その左右は何故細いのか?ということです。

ロシブロパーツ割り

これはイスラエル等で作られる手縫いプレートにも、よく見られますが、中心や身頃前端に安定感を持たせる意味で真ん中やプレート端に一枚皮を持ってくることがあります。 (さらに…)