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今回のテーマは専門業者さんからクレームが来そうですが、とりあえず、分かることを書いてみます。

前回はドライ液で丸洗いすることを書いてみました。

私は、専門業者さんの工場に入ったことも、直接聞いたこともありません。しかし、大体の想像は付きます。
ただ、少し違っていたら、ごめんなさい。

毛皮コートは一般的には裏地がついて仕上がってしまうと、ドライの丸洗いは出来ません。というかしません。
少し余談ですが中国では日本国内で規制されている溶剤も、もしかしたら違反して使っているのかもしれませんが、おそらくですが、裏地がついて仕上がってから強いドライをかけてコートをクタクタに柔らかくしています。もちろん全てではありません。リスクが多少あるのと前回書いたようにドライクリーニングする機械が高額なので小さな工場ではドライができませんから、余程設備がしっかりしている工場だと想像がつきます。
ただし、この方法は効果はありますが、かなり乱暴です。ドライ溶剤でコートを作るとき伸び止めテープ等を使えば、そのテープの糊は溶けてしまい、中のテープは剥がれてしまいます。見えないだけで、コートのなかのテープは、あっちこっちはがれてしまっている状態です。でも、外側からは見えないからそれでも良しとする、いかにも中国らしい方法です。

話がそれましたが、毛皮の一般的なクリーニングでは専用のおが屑とパウダーとよばれるトウモロコシの実なのか芯の部分かはわかりませんが、粉にしたものと場合によっては有機溶剤を少し混ぜるようです。100%正確ではないかもしれません。ただし大きな違いはないはずです。

おが屑といってもヒノキ等の専用のもので、大きさも都度指定したものを使います。私はすごく細かいものと普通のものを混ぜて使っています。

この方法のメリットとデメリットを書いてみます。メリットは少量のドライ液がおが屑にしみ込み毛の表面や奥の方まで入り込み有機溶剤(ドライ液)がしみ込んだおが屑で脂分を溶かし、おが屑にしみ込ませます。さらにおが屑の表面にあるチャカチャカした部分で汚れをひっかけるようにして取り除くとも専門家のあいだでは言われています。この作業自体は毛にはとても効果はあると思います。ただ、一つだけダメだしをするとすれば、細かいおが屑が、裏地のまつりめからコートの中に入ってしまい、そのおが屑がコートの裾や袖口にたまってしまうのです。業者さんはエアーガンや掃除機で取り除くとは言っていますが、リフォーム時に裏地を剥がすと裾の見返し部分にたくさんのおが屑がたまっています。その量はコートごとに違いますが、ひどいものになると裾にかたまりになるほど入っているものもあり、これで仕事として成立するのかと思うほどです。

クリーニング業者さんが自分がクリーニングしたすべてのコートの裏地や付属を外して確認する訳ではないので、末端で作業するひとたちは指示に従うしかないことを考えると仕方ないのかなとも思います。

当然ですが、皮裏面まで有機溶剤が入ることはないので皮の劣化を止めることや皮面に染み込んだ匂いも取れることはないのです。
古い毛皮コートのかび臭い匂いは、毛についているだけではなく、その多くが皮に染み込んだ状態でついています。ですから毛の表面だけを洗っても匂いは全く取れません。

さらには業者さんのホームページでは、これもどこかで書いた記憶がありますが、最初のページではあれもできます。これも出来ますと書いてありますが、ページ最後のほうをみると、逆に、少しリスクがありそうなものは、あれも出来ません。これも出来ませんと記載があります。それくらい、毛皮のコートはリスクがあり深く入り込んだ作業はリスクが大きすぎてやれないということです。

次回は、私のところでやる方法を少しだけ書いてみます。      長澤祐一

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