庄三郎(硬刃26cm)

庄三郎_硬刃 _26cm

先日、以前から使っていたタイプの新しいはさみを二本買いました。庄三郎というメーカーの硬刃26cmのはさみです。

私が、30代始めのころ、渋谷に立体裁断で有名なパターンの学校があり、そこに通い始めた来頃、そこで聞いた付属屋さんにいき、当時いくつか講習で使う道具を買いました。そこの親父さんにはさみはどれが良いか聞いたところ、これが絶対にいい!! これが最高、これ以上ないよ、、とまで言われ、それほど言うならと、素直にそれを買いました。

それが庄三郎の硬刃26cmです。これは本当によく切れ良くもちました。もう27年くらい使ってますが、先日初めて磨ぎに出しましたが、逆に切れなくなって戻ってきたような錯覚を起こすほど、切れ味が抜群でした。

多分、研ぐひとは、このはさみは大変でしょう。何かいまひとつ切れなくなって返ってきたような気がしました。それで新品を注文したのです。このはさみは、それまで一度も磨ぎにだしたことはなく、ナイフとおなじような切れ味がして、それでいてはさみなのです。あの時、あのおじさんが言った言葉は本当でした。

一般には良いはさみは生地用、、、 ちょっとかけた古いはさみは、その他紙やレザーなどを、、というのがお決まりの考え方ですが、私は、毛皮でもレザーでも少し硬いものでも、何でもこのはさみで切ります。一般には生地用で皮や厚い紙など、もってのほかなのでしょうが、仕事を正確に早くしたいと思えば、どんなときも一番切れるはさみを使うべきだろうと私は思います。切れないはさみで仕事をしようとは思わないのです。

正確で早い仕事が出来れば、高いはさみを使う価値があるというものです。ただ、このはさみ、刃の上で指を滑らすとほんとうにナイフのように切れそうですので使う方は気をつけてください。それくらいに切れます。

よく、はさみを使って、切るものが逃げるというような言い方をしますが、このはさみは、そんな心配はまったくありません。はさみこんだところから、そのまま切れます。今日はこのはさみのPRをしたかったわけではないのですが、素直にその品質の高さに感服しています。

長澤

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