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Category Archives: オーダーメイドについて

こんにちは。今日はリンクスキャットのコートの価格を参考までにアップいたします。本来オンラインショップにオーダーとして参考までにアップする予定でしたが、登録を進めると200万を超える価格の登録が出来ないことが解り、このブログにアップしました。すでに昨年、このコートは販売されてしまっている商品なのでオーダーという形で出品しようとしましたが、駄目でした。そのためここに記載してみます。オーダーなので現品ではありません。リンクスキャットの表示回数がオンラインショップやこのブログでも意外に多く、マフラー系はオンラインショップで見て頂き、コートの価格も参考までにここにアップしてみようと考えました。リンクスキャットについても他の毛皮についてもよくありがちですが、百貨店店頭、一般小売店、または他のオンラインショップでも馬鹿げた価格が提示されているものも多く、品質に対して適正な価格が付いているものが私が見る限り、ゼロではないですが少ないです。リンクスキャットは産地や個体ごとによって品質の差が激しい素材です。触ることの出来ないオンラインショップでは判断がとても難しい素材ですが、それでも敢えてショップに出してみようと考えましたが出来ませんでした。
画像は、すでに販売されて、お客様のものということなのでここには載せません。このコートは販売される前にインスタグラムでもアップし、当時まだフォロワーが100人前後のときに、海外毛皮業者から、たくさんの賞賛のコメントをいだだきました。時間があれば、こちらインスタグラムも見てください。

いつかリンクスキャットについても書こうと思っていましたが、ネットで見ても百貨店時代を思い返してもそうですが、リンクスキャットの一番の価値のある白い腹をほとんど使わずに、いわゆる、白い腹を取った残りの背中の部分で作ったようなマフラーやショールがリンクスキャットという名前だけで、驚くような高額な価格で出ているサイトをたくさんみます。販売する側にその価値の無さが解らないのか、リンクスキャットという名前で異常に高く売れると判断しているのかは不明ですが、同じ毛皮を扱う業者としてとても残念な現実があります。

そんなことを踏まえながらパショーネのオンラインショップを見て頂けると嬉しいです。
私のところの、オンラインショップは商品そのものにも価値がありますが、ニュースで記載する記事内容にも大きな価値があると確信しています。まだ、読んでいないニュース記事がございましたら、是非他のニュース記事も読んでください。毛皮商品につきましてはブランド力、イコール価値が高い商品ではありません。ブランド価値を極端に求めるお客様には価値がない記事ですが、本当に良い商品をというお客様には必ず、読んでみる価値があることを書いております。ネットで毛皮をお買いになる新しい毛皮のお客様が、適正な判断ができるための記事になるよう努めています。

最後に少し話が少し、逸れてしまいましたが、インスタグラムの画像を見て頂き少しでもリンクスキャットの素晴らしさが理解していただけると嬉しいです。

 

画像もひとつだけ載せます。製作途中の身頃部分の画像です。ここでも解りますが、真っ白よりも背の茶色い部分が少しだけ入ったほうが、よりリンクスキャットらしく、綺麗です。価格は税込み440万になります。オーダーなので、あくまで参考価格で着丈やフレアー等のデザイン次第で価格が上下いたします。

一般的に毛皮コートの襟の裏は、毛質の悪い部分を見えない部分に使う傾向がありほとんどが、そう作られていますが、この私が作るものは見えない部分にのほぼ真っ白に作ってあります。    長澤祐一

 

4~5年前に大切なお客様からのご依頼で作ったオーダーメイドの帽子です。帽子はアトリエでは、めったに作ることがありませんが、作るときはかなり気合をいれて作ります。下の写真はテレビドラマの一風景ですが、このような感じに作りたいというご要望で作りが始ましました。 Read More »

私たちのアトリエでは仕上がりに効果があるとわかれば、どんなに時間やコストがかかっても、そしてリスクがあっても、ほとんどの場合トライしていきます。それが、誰も見たことのないような仕上がりを生むと信じているからです。

ひとつ余談ですが、今回のブルーアイリスは色が濃いことが特徴です。しかし、濃いといっても、綿毛まで真っ黒なわけではなく刺し毛が濃いということで、その濃い目の刺し毛に隠れた綿毛が、その隙間から青白く光るように漏れてくるその光景は、このブルーアイリスでなくては表現できない、素晴らしい表情であり色香です。写真を見てもアメリカタイプのボリュームと刺し毛の短さがよく解ると思います。 Read More »

今回は作りの部分にも少し触れていきましょう。今回の問題点は、メスといえども、オスと同じくらいになると、毛質はメスの柔らかさを持っていても、皮はさすがに2~3サイズと比べると厚くなり、そのまま仕上げたのではオスの0サイズを使ったような重い仕上がりになってしまいます。

当然、私が通常やる再なめしということも考えたのですが、再なめしによって、ブルーアイリスにわずかにかけたブルーイングという青味をつけた色がなめしによって必ず落ちてしまい、しかも、均一に落ちれば再度ブルーインをすればいいのですが、落ち方が均一じゃない場合は、せっかくマッチングして選びこんだ材料の色がバラバラになりかねません。そのために再なめしは諦めることにしました。

しかし、このままでは必ず重い仕上がりになってしまいます。 Read More »

以前、毛皮のオーダーメイド(毛皮の調達)という記事を書きましたが、今日は、実際にあったことを具体的に書いてみようと思います。

今回のオーダーメイドはブルーアイリスミンクのロングコートです。

一般の方には解らないかもしれませんが、メスのブルーアイリスをコートバンドルで持っているような原皮屋さんは、国内には、まずありません。しかも、メスの1~0サイズでアメリカ産で最高の原皮などと制限を付ければ国内では、まったく手配ができない状態になるのです。持っているところもないことはありませんが、当然、何年も前の、黄色く焼けたようなブルーアイリスがいいところでしょう。それほど、良い原皮を手配するというのは大変なことなのです。 Read More »

当社の仕事の大きな柱の一つにオーダーメイドというくくりがあります。いつか、このことについて書かなければと思っていました。

同業者のサイトをみても、どこにでも、リフォームとともにオーダーメイドの言葉が見つかります。要はどこでもやってることなのです。しかし、そのサイトの多くが、サイト構築のためのオーダーメイドであって、ほんとうにやっているようには見えてきません。

一般的には、貴方だけの一着を・・・世界で一着しかない・・・などと言うどこにでもあるようなキャッチコピーがあって、後は、いくつかの行程が記載されているというのが多く見受けられます。

本当にどの程度のオーダーメイドをやっているのかが伝わってこないのです。オーダーメイドを現実にやろうとすると、いくつかの大きな問題にぶつかります。

ひとつは、原皮をどう調達するのか?です。

オーダーが決まってから原皮を調達するのでしょうか?サンプルの原皮を一二枚見せて、あとは仮縫いの時まで探すのでしょうか?私も仮縫いまでに探すことはよくありますが、なかなか自分の目にかなった原皮が仮縫いまでに手にはいることは珍しいのです。

受注の時期が1月くらいであれば、来期までにということで信頼出来る取引先に調達を依頼することは出来ます。しかし、あくまで来シーズン用にお作りするということが前提です。

今期の受注ということになりますと、原皮屋さんに原皮が一番豊富にあるのは、毛皮の販売のピークになるシーズンとは大きくズレます。

私たちの大きな悩みはここにあります。オーダーという注文の受け方になると、確かにシーズンオフの時期にも受注は出ます。しかし、やはり一番お客様の気持ちが動くのは、シーズン直前の11月くらいからです。

この時期になると原皮屋さんの在庫はピークからは、ほど遠い状態になり、問い合わせしてもないものが多くなります。

そんなこともあり、ロシアンセーブル、ロシアンブロードテール、アーミン、チンチラ、ミンク各種などを広範囲にストックしなければなりません。

セーブルに限ってみても、ワイルド、ファーム、ゴールデン、ワイルドシルバリーというように種類があり、これをオーダーと謳う以上、小物程度を作る数量で済むはずもなく、相当枚数をストックしなければなりません。しかも、オーダーである以上はランクの高い品質のものをストックします。

ミンクのオスは大体は原皮屋さんで手に入るにしても、メスのコート用バンドルなどはどの原皮屋さんを探しても、簡単に手に入れることが出来ません。

あっても、色が変わった売れ残りのようなものしかないことが多く、結局、気に入った原皮は早めに抱えておかなければならないということになります。しかもコートバンドルです。少なくても40~50枚です。

それをミンクの色ごとに揃えるといったら、一体どれほどのストックをしなければならないのかと、本当に毎年どの色をストックするか悩みます。そして、今年の自分のお勧めとして自分が惚れ込んだ原皮を常時5~6種類ストックします。

それでもメスのミンクのオーダーが毎年、ストックしてたものがちょうどよく受注があるとは限りません。

ロシブロやアーミンに至っては欲しいときに手に入るものではなく、気に入った出物があるときにストックしておかないと手に入りません。

オーダーが決まってから調達では、なかなか良い原皮が手に入らないのが現実です。そして、お客様のために原皮の目利きも高いレベルが要求されます。

さらにバンドルで買って使った残りも必ず発生し、それを小物にしたり、ベストやショールにしたりと、残った原皮の用途も常に考えて使っていかなければなりません。

必要な枚数ぴったりに仕入れられれば無駄は出ませんが、ちゃんとしたものを作ろうとすれば、必ず余分に仕入れることになります。

このように、原皮の調達ひとつをとっても、会社の機能として、またはサイト上に、オーダーメイドと謳えば、これだけの問題と常に向き合わなければなりません。

写真はアーミンの原皮です。 シッポの先が少しブラウンになっていますが、これは軽くブリーチしたためです。ナチュラルのシッポの先は本来は真っ黒です。次回はパターン、その他の問題についてお話いたします。

長澤

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