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Category Archives: 毛皮の褪色

Fur_passione_8_27_2014

今日は、何回か書いている毛皮の褪色について、もうひとつ書いてみます。以前から褪色は赤から始まると書いてありますが、今回の写真がそのいい例ですね。写真は一番褪色しやすい肩の部分です。

コートの色はイエローを少しくすませた色です。写真を見てもらえばわかりますが、ほとんど変化がありません。

その理由はイエローの構成色に赤がないからです。当社アトリエのHPににもグリーンの刺し毛ミンクのマントの写真がありますが、このマントもほとんど褪色しませんでした。やはりグリーンはイエローとブルーが構成色なので、赤が存在しなく、変色はしません。 Read More »

今日は前回の記事の島精機SDS-ONEのPassioneの独自の使いかたも含めて退色した毛皮の色を補色して、限りなくもとに近い状態に戻すときの色の構成を探す方法を少しだけ書いてみようと思います。以前書いた記事ではレスポールスタンダードというギターの退色と毛皮の退色が似ていることを書きましたが、今回は、その退職した毛皮の色を元に戻す方法を簡単に説明してみます。

以前は退色した赤を薄く補色することで元の色に戻そうとしていました。濃い色なら、それで近い色に戻っていましたが、薄い色になると、赤を単純に薄く補色しただけでは元にもどらないことに気付き、SDS-ONEのグラフィック機能のなかにモニターキャリブレーションがあり、そのカラーセンサー機能を使って色の構成と構成量のバランスを調べることにしました。

その後、その構成色に対して赤を強めにした色をモニターで確認し、 Read More »

以前、染色した毛皮やナチュラルのものも、おおかた赤が褪色して黄色やグリーンっぽい色に変化すると5月19日のブログで書きましたが、たまたま、会社の窓際のペン立てにずっと使わずに立てていたマジックのキャップが何年もの時間を経て、ペン立てから飛び出している部分だけ、赤が抜けてしまったものをご紹介します。

赤が抜けると黄色っぽい色に変化すると書いていますが、それは青や黄色が入っているもので、例えばグレーやパープル等のことで、今回は赤一色の赤マジックのキャップなので、赤が褪色し元のプラスチック製品の原料のままの白っぽい半透明の色になってしまいました。もっとわかりやすく言えば Read More »

 

昨年から本気モードでギターを弾きはじめているのですが、全く似たところの無いように思える毛皮とギターの共通点に気づいたのです。

それは褪色(たいしょく)です。

染色された毛皮はよく肩などが強い光によって褪色します。しかし、色全体が均一に落ちていくのではなく、赤・青・黄 それぞれ、バラバラに落ちていきその中で一番早く褪色するのが赤になります。

光と染料の関係なのかどうかは解りませんが、間違いなく赤がどんどん抜けていき、結果、イエローやグリーン、ブラウンに変化していきます。

それは、元の色の赤・黄・青のバランスによって決まりますが。極論を言えば赤がほとんど入らない色、イエローやグリーンのように赤の混ざらない色ろは薄くはなることはあっても、ほとんど変色することはありません。

逆にパープルやグレー等、赤の割合が強いものは赤の褪色のスピードが早く、どんどん黄色やグリーン系の色に変色していきます。

全体に褪色が進めば良いのですが、基本的には光が強くあたった部分のみが変色していくので、ひどいものは着用が難しくなることもあります。ドレープのように陰が出来る部分は特にラインが入ったように褪色しますので、かなり気になります。

レスポールスタンダードという有名なエレキギターがあります。古いものは、数千万というとても高額な値段がついています。このギターの1959年前後に生産されたものでサンバーストという、赤みのある周りの部分から中央に向かって透明にぼかして染められているものがあります。

このギターも光に強くあたったものは年とともに赤が強く褪色(たいしょく)し、薄いブラウンや、褪色のもっとも強いものはレモン・ドロップという名前さえつくような黄色いものもあります。

毛皮とギター、素材は違っても褪色は同じように進むように思います。しかし褪色は同じでも、結果として得られるものには大きな差があります。毛皮は大きく価値を落とす結果になるのに対して、レスポールというギターは褪色が進むことによって、より芸術的な深みがでて、大きな価値を生むというところでしょう。

毛皮のコートがレモン・ドロップになったといって喜ぶ人はどこにもいないでしょうから、ここが大きな違いです。

この褪色の理屈がおおかた正しいかどうか調べていたところ同じように、このことに興味をもって完璧に書いている方がいらっしゃいましたので⬇にリンクを貼せて頂きます。興味のある方は是非ごらんください。

オリジナル・サンバースト・レスポールの構造
http://lespaulfreak.com/

長澤