円安のせい?

先日、海外のお客様、Googleアナリティクスだとロンドン?かもしれませんが、

オンラインショップのボレロが販売されました。もちろん、当社のオンラインショップでは海外への販売はできません。

国内の買い付け代行業者さんが、オンラインショップから購入し、それを海外のお客様へ発送したようです。商品発送で様々な付属品の説明をメールで購入者様に説明をしたところ、海外のお客様が購入されてそれを代行業者さんが海外へ発送することがわかりました。

商品とともに送ったものの説明の本人へ翻訳をして送るということでした。

海外だと本来は消費税等はかからず、関税での税金がかかるのかもしれませんが、それでもこの円安だと何の影響もなく買えてしまうのですね。

インスタグラムのDMにもこれまでたくさんの海外からの問い合わせがありましたが、海外販売はしていないと断ってきました。

今のところは、すぐに海外販売をする予定はないですが、代行業者さんを使っても買うという海外のお客様がいらっしゃるのは驚きました。

何よりも嬉しかったのは海外のお客様がわざわざ手数料を代行業者さんに支払ってでも欲しいと思っていただけたことでした。直接のやりとりができないことが残念ですが、無料クリーニングに戻ってくることはないと考え保管用品三年分やチャームその他出来るだけのことをして発送いたしました。

丁寧に代行していただいた業者さん、そしてパショーネの商品をお買い求めいただいた海外のお客様、ありがとうございました。

長澤

“PASSIONE” オンラインショップ

弊社 “PASSIONE” オンラインショップを立ち上げます。

パショーネオンラインショップ
https://fur-passione.com/

もう、どれくらいこのブログを更新していないかが記憶にないほどの期間、このブログをほったらかしの状態でした。昨年四月に、それまで20年ほど、お取引させていただいていた某百貨店様を無理を言って辞めさせていただきコロナで動けないなかアトリエの大改装をし、新しいスタイルに生まれ変わるべく一年近く時間をかけて準備をして来ました。

その最終段階に私達にとっては始めてのオンラインショップの立上げがあり、その間、これまで自分たちで決済システムをもたなったこともあったり、インスタグラムで海外からの購入依頼があっても何一つツールがなく販売することができず、ペイパルや海外送金・入金のために専用の金融機関と契約をしたりと、これまでまったくやったことのないことの連続で、ほとんど毛皮を作る作業が出来ない状態にありました。

やっと、オンラインショップ立上げの最終段階に入って来たところです。他のサイトを見れば素晴らしく綺麗なショップがたくさんあり、その都度、何度も奥歯をかみしめながら、今出来ることをやろうと、そう自分に言い聞かせてきました。

もともと最初から何でもパッと出来る方ではありません。そのかわり、じわじわと少しずつ詰めていくことをこれまで通りにやるだけでしたが、それにしても時間がかかりました。ショップに掲載するのはミンクバッグ一点のみです。

普通じゃあり得ないことなのでしょうが、私達にとってはこれで精一杯でした。立ち上げは、これで行こうと決めていたミンクバッグを作って、素人が素人のセッティングでiPhoneで写真を撮って、それを選び出しサイズや要らない余白をカットしたり、ショップの文言を考えたりと、たかだか一点をアップするだけでも、作ること以上に時間を取られ、ショップをどんな方向に進めていくかも、まったく想像がつかないなかでの作業でした。

逆に言うと、今後どんな風にでも出来るという意味では、とてもやりやすいスタートだと現在は考えています。

ショップの自己紹介(ABOUT)でも書きました。オンラインショップは実際に商品を手に取って見れないという、これまでの対面販売から見ると大きなハンデがありますが、このオンラインショップが今後どんな役割をしてくれるのかをショップを作り込むなかで見出していくことになるのだろうと今は期待感をもって作業をしています。

これまでも、毛皮を作るところで、いろんな道具や機械、デジタル機材を使いこなしてきて、やっと3Dシミュレーションもまともに使えるレベルになり、お客様と距離があってもオンラインでお客様ご自身でやる採寸を確認、アドバイスをすれば、より正確なパターンが作れ、さらにはそのパターンを3Dシミュレーションで試着し仮想仮縫いも出来るかもしれない。

そんなふうに未来が想像できると、バッグ等の小物の販売からスタートしたとしても、その先には、ただ写真をみて買っていただくだけではなく、もっと高度な販売方法があるのではと期待することもできます。

お客様が触れなくても、ネットでつながった状態で、オンライン接客ツールを使って、お客様の代わりに触って見せてあげたり、試着してあげたり、自由にいろんな角度から要望に合わせて見せてあげたりと、お客様との距離を少しでも埋めることが可能な時代に進んでいます。

接客マナーの厳しい百貨店で培った私達の接客が、対面ではないけれども、もしかしたら活かされるかもしれないと期待もしています。今ここに書いたことは、私が実際にやれていないだけで、おそらく、すでに他所ではやっているのことなのかもしれません。

私達”PASSIONE”のオンラインショップのスタートは、そのための第一歩であり、これまでの既存のお客様とも、会わずに会話や打ち合わせができ、ほんとに大事な最終局面で対面接客をし最終決定をしていくこともできる。そう考えれば、ネットの進化は新しいお客様の開拓だけではなく、すでに今いる既存のお客様をさらに有効に生かしていけるともいえ、もう一度書きますが、PASSIONEのオンラインショップは、そのための大事な第一歩なのです。

是非一度覗いてみてください。

現在の出品はバッグ一点。もう一つは、同じバッグのオーダーができるコーナーです。

今日のブログにも写真を一枚載せますが、たくさんの人に見ていただきたいと思う、本当に綺麗なバッグです。

長澤祐一