毛皮の腹を裂く

今日のタイトルは(毛皮の腹を裂く) です。

私のインスタグラムでも私がやっている方法を以前アップしたことがあります。コメントもたくさんいただきました。

 

私のインスタグラムフォロワーの動画のなかにもたくさんミンクの腹を裂いている動画がアップされています。

毛皮の商品を作るうえではとても基本的な作業のひとつです。

三回ほど前に、いかにプロであってもという投稿をしましたが、よく加工依頼する場合に、通常は相手方で腹を裂くのは普通のことなのです。

しかし、私は自分で腹を裂いて出します。理由は腹の中心を正しくカットできないと、例えば1センチどちらかにズレてしまうと、左右の差は二センチになります。それだけズレると他のミンク同士をジョイントするときに毛の長さや面積に大きな差がでます。

しかし、一般的には依頼するとでたらめなカットをされるケースが多く、仕方なく自分でカットして依頼してます。

 

つい先日も、腹は私の方でカットしてくださいと言われます。あたり前のようにです。

なぜ、自分達で正しい腹の裂き方をしようとしないのかがとても不思議です。少し道具を使うか、少しの気遣いをするかだけのことです。

しかし、それが出来ないのです。ロシアや海外のフォロワーが私のやり方をみて、学ぶひともいれば、自分達の方法をアップするフォロワーもいます。しかし、皆そこそこの仕上がりです。

ものづくり日本といわれるこの国での毛皮のレベルは技術そのものが低いということ以前に意識が低いと感じます。厳しい言い方かもしれませんが、まさにそう思います。

そして、仕上がりをよくするため、相手が努力やさらに上の考えを持たないために、こうして欲しいと要望をだすと、それじゃ作業が三倍になる、、、といい拒否されたりします。依頼したのは簡単な作業です。一枚多く見積もっても1分でしょう。それさえも時間がかかるといい嫌がられます。

これでは国内での仕事が無くなってしまいます。そしてその1分以外に無駄な作業をきっとたくさんやってるはずだと想像します。自分達の作業を究極までに考え尽くすこともなく、1分が作業として増えるために全体の作業が三倍になると言われます。

それが大変だというなら、どれほどまでに他の仕事を数値化したりして効率を上げているというのか疑問に思います。

これでは海外の業者に後れを取ってしまいます。仕事量も減ります。

毛皮が売れない、、人件費が高い、、物価が高い、、というだけの問題ではありません。

それぞれの作業が大変なのは私は理解しています。私も同じような作業をしていますから。しかし、効率や楽をするほうばかりを考えて進んで、本当によくなるのかという疑問ももってしまいます。厳しいですがそう思います。

自分のことなら諦めることなく努力の継続を考えますが他人に押し付けもできません。最後は当事者本人が考えることです。

きっと、このブログを読んでいただいている方のなかには、私にいつも批判の感情を持たれていらっしゃる方がたくさんいるかと思います。それは、私のブログで書くことに一見、他への批判的なものが多いからです。

しかし、それは毛皮という本来とても魅力的な素材を扱うものとして、もっと毛皮を大事に大切に扱ってほしいという願いから出てくるものです。

ここで書くことは、他への批判的なものもありますが、それ以上に毎回、自分の首も絞めてもいます。そのことを覚悟の上で書いています。

こいつ、生意気だと言われても仕方ありません。正しいと思うことを書いて批判を受けても、そのなかに一人でも共感や毛皮の魅力を知りたいと思う方がいればと考えています。私のアトリエに来て、保管している原皮や商品をみれば必ずわかります。

 

最後はタイトルの意味と違ってしまいました。ごめんなさい。

この記事は一回非表示にしました。その後、何度も考えて修正をし再度アップしております。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

長澤祐一