回転仕上げアイロン(ローリングアイロン)

当社のアトリエのコンセプトに一般的な毛皮縫製工場にない設備をそろえていますと謳ってますが、ちょうどいいコメントがあったのでご紹介いたします。

確かにこの回転仕上げアイロンはなかなかありません。特に日本の毛皮加工工場では価格が高額なのとスペースも結構とることもあり、なかなか導入が出来ません。

しかし、これがあると仕上げのみならず、加工の途中でもいろんな使い道があります。特に最近多いシェアードミンクや抜き毛(プラクト加工したもの)などの素材では、とても有効です。リフォームの記事でも書いていますが、毛皮も人の毛髪と同じで湿気で縮れたり、艶がなくなたり、根元からべたついたりと様々な現象が起きます。特にリフォーム品は時間の経過とともに空気中の湿気で、抜き毛関係の毛皮は全て毛が縮れてしまい、最初の透明感はまったくなくなり、ぼそぼその状態になります。

当社が一般のリフォームと差別化するひとつに、毛質をしっかりと元に戻し、本来の毛の輝きを出そうとしてることがありますが、それをするにはこの回転アイロンが間違いなく必要になります。そうすることで、ただ、形を変えるだけのリフォームに終らずに、毛質もリフレッシュするという、お客様が本来気がつかないところにまで手をかけていくことができます。

このアイロンで仕上げをすると、必ず、ワ~~~っと言わせることができます。一般的にはチンチラを触った方が、その独特な柔らかさに感動の声をあげますが、仕上げをしたミンクでも同じように感動させることができる、そんな機械です。人間が何回アイロンをかけてもブラシをかけても、まったくかないません。実感してみたい方は会社までご来社ください。

ビデオに映っていらっしゃるのは細井健一様で、毛皮業界のなかでも有名な方でいらっしゃいます。ビデオでも解るとおり、とても毛皮に対して知識が深く、細井氏は日本人で唯一、国際毛皮連盟の理事を8年間任期を努められた方です。

長澤

↓ おしゃれファー最前線 毛皮のローリングアイロンでメンテナンス
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細井健一様 インタビュー動画 YouTube

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