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今日は毛皮の逸品という言葉の意味について書いてみます。ネット検索すると「逸品」すぐれた品(しな)。絶品。とあります。他の商品については私は解りませんし書くつもりもありませんが、毛皮なら書く事ができます。

最近、よく逸品会というものが各小売店でありますが、毛皮の逸品とは?果たして何を示すのかという疑問をよく持ちます。大半が中国で作られた毛皮製品、一部に海外ブランド、一般の人があまり聞いたことのないインポートものという大きな枠で括られた商品群。

一般の国内毛皮加工が海外品から大きく劣るという国内事情もあり、中国産やヨーロッパ製品で決して抜群に綺麗なとどは言えないものでも逸品として陳列するしかなく、しかも、値段がより高額なものが逸品だと認識されているこの業界のなかでは正直、目もあてられない現状があります。

例えば、牛肉のなかでも一般の牛肉と、逸品と言われる牛肉があり、それは毛皮に置き換えれば、ミンクでも、チンチラでも、セーブルでも、リンクスキャットでも、とても逸品と言えないものもあれば、うぁ~綺麗!! デザインも最高! と思わず感動してしまうようなものがあるということです。リンクスキャットだからセーブルだからと一括りにして逸品と扱うのは、完全な売る側の勉強不足なのです。

ミンクでも、例えチンチラの小物でも、圧倒的に優れた素材や作りの違いがあるものが逸品と呼ぶのに相応しいのであって、素材が高ければ、値段が高ければ ”糞でも味噌でも”逸品というのは売る側にも問題があるような気がします。

逸品会等のカタログに出ているもののなかで、おっ、これは、ほんとうに逸品なのか?と目を疑うものもあり、その出品されているものを良く知っていると、そう感じるものがあります。そんなものが出ていると、知らない他の商材にも疑問を持ったりもします。ただ、ひとつ商材を揃える側に立って理解するところがあるとすれば、厳密に逸品しか出さないと言ってしまうと出展する商材がほんとうに限られてしまうという現実もあることもよく理解できるのです。しかし、こと毛皮という商材に限れば、疑問は大きく残ります。

毛皮の話に戻りますが、一般のお客様はリンクスキャット、セーブル、、、と聞くと、すごい、高い、というようなイメージを持たれるかと思います。しかし、リンクスキャットやセーブルでもピンキリなのです。ボリューム、毛質、色、腑の綺麗さ等でランクが別れ、さらに、作り方でも大きく品質が変わります。腹だけを使って作られる真っ白いリンクスキャットのベリーでさえも、ろくでもない商品はたくさんありますし、ネットでは十把一絡げでセーブルやチンチラを扱われていますが、本来の価値はそれぞれに大きく差があるのです。

今日はこれ以上書くと、いろいろと支障がでますので、いつもよりも短いですが、ここまでで止めておきます。書き出すと止まらなくなりますから。(笑)

今日の写真は、最近インスタグラム(Instagram)を始めて、私が綺麗と思う写真をアップしていますが、その中のいくつかを載せてみます。

一番上の1枚は チンチラカフスセット(マグネットでマフラーにも使えるタイプ)の写真です。

よく、このブログで背中心を正確に出すことや腹のラインを正確にチェックすることなどを書いていますが、このチンチラをよく見ていただければ、背中の黒い部分の分量や白い腹の分量が正確に左右に別れていることがわかりますね。

そして、写真で見ても、デンマーク産の最高ランクのチンチラの良さが解ります。ちなみにこれはブラックベルベットタイプではありません。それでも、これだけ白、グレー、黒がはっきりしていて、まさしくこれが逸品なのです。腐ったセーブル、チンチラ、リンクスキャットは逸品ではありません。

もう一枚は、見て解りますが、写真からも、その毛のシルキーさが伝わるような黒染めのチンチラです。チンチラブラック染めは、どうしてもチンチラの毛のウエーブが染色工程で伸びでしまいボリュームが落ちます。

そのため、デンマーク産のものでも、さらに選び込まれたボリュームのある原皮を選ばなければなりません。写真でも黒の沈み込むような黒さと毛の横面に光があった部分でチンチラの立体感が出ていますね。これも、間違いなく逸品なのです。逸品だからと言って、価格の高さや雰囲気に踊らされることのない購入が望まれるところです。

長澤祐一

 

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