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バッグ正面

今日は珍しく商品のこと書いてみます。このブログでは、どちらかというと一般の方には難しく面白くないことを書いていることが多いですが、今日は真っ白なバッグのことです。

写真を見てもらえればわかりますが、通常、バッグで、あれこれ書く事はないのが普通です。金具とか以外ではこだわれるところが少ないからです。(実際、こだわって作ってあるものは少ないですね)

もちろんアトリエで作るバッグは、どれもこだわった作りや原皮の選び方をしていますが、今日のバッグも一味違います。

写真の底面から写しているのがありますが、底面のレザーも実物は結構青みのある白なのです。しかし、ミンクの青白い白さには敵いません。(光があたって特に違ってみえます)

バッグ底面

このミンクは日本産のメスのミンクです。一般の白いミンクと違うのはホワイトニングの強さが違います。

白のミンクは通常はナチュラルだと、薄い生成り色をしていますが、ほとんどの場合はなめすときにホワイトニングをしています。軽いブリーチをしてからかどうかは分かりませんが、ミンクを白として使おうとする場合にはホワイトニングは、だいたいされるようです。

ただ、一般的なホワイトニングは、自然な白?? あいまいですが、生成りを少し抑えた白とでもいうのかもしれませんね。自然な白と言っても難しいです。クロと同じで白も驚く程、範囲が広く、これだと決められるものはありません。

今回のものは、おそらくなめしやさんも初めてだったと思いますが、かなり強めにかけてあります。

簡単に真似できそうに見えますが、刺し毛だけはそう簡単に青くなりません。そのため、綿毛だけが青くなり、逆に刺し毛の黄ばみが目立ちます。強いホワイトニングをするだけで綺麗な白にはならないのです。思うほど簡単ではありません。

ホワイトニングされた白は、蛍光灯の光では本領を発揮しませんが、太陽光にあたると、蛍光色が入っているのかは解りませんが、鮮やかな?白になります。鮮やかという表現も変ですが、まさしく鮮やかな白なのです。蛍光灯では蛍光灯の赤味のせいか、少し太陽光よりくすみます。

よく、青白い白は寒々しくて嫌、、、 という方もおられますね。生成りの白のほうが暖かみがあって好きと言われることもあります。しかし、この白に関しては、青白い白は嫌!!なんて言わせません。生成りの白なんか一緒に置いたら、薄汚れたバッグにしかみえませんから!!はっきり言っておきます。ドキッとするような魅力のある白、、、、そう思いながら作りました。

透き通るような白

写真をみるとわかりますが、片側から太陽光が少しあたっていて、部屋の蛍光灯は消して撮っています。光があったったほうは透き通るような白に見えます。

バッグ真上

アトリエの一番の強みは、原皮のどこに一番の魅力があるのかを見つけて、そこが一番綺麗にみえるように作ることができることです。あたりまえのことですが、世にそうみえないものが一杯あります。(笑)

このバッグは通常は中が丸見えにならないようにキンチャクをつけていたり、キンチャクなしのときは、ベルトをつけて絞れるようになっていますが、今回はフォックスの毛足が乱れないようになにもつけていません。

その分、真上からは、とっても綺麗に毛が乱れることなく、中を隠してくれています。

毛皮は感性でつくると思われがちですが、頭の中で、毛の長さ、ボリューム、毛の向き、を考えながら作るのです。表現したいと思う方向に向かって、すべては計算で作られています。

フォックスの頭の毛の魅力

例えば、フォックス一枚使ってもトリム部分は通常なら3~4個分作りますね。でも、この雰囲気がでるのは、シャドーフォックスの40(サイズ)の大きいもので、さらに毛さばきがよく、真っ白なものを選び、さらに、この一枚の原皮から、頭の部分だけしか使えないのです。

フォックスの頭の毛は、とても長くサラサラしていて、それでもボリュームがあり、綿毛と刺し毛の差もあることで、いわゆる、とても毛皮らしさを持っています。これを、ボリュームがあるからと言ってお尻の部分で作れば、この雰囲気はできません。ですから、仮に原皮が余っていても、絶対に、このバッグに使うことはありません。

底面で、少しだけ毛皮が返っていて、底面に柔らかな雰囲気をだしていますが、こんなわずかなところでも、パターンを変えて、表現力を増やしています。底面みるだけでも、いい加減な作りがすぐにわかります。底面とサイド部分がいきなり、角で切り替わっている毛皮のバッグがたくさんあります。一度ショップで、そんなところも見てはいかがでしょうか?

アトリエで作るバッグは年に、数個~数十個、間違っても百個なんか作りません。その分、極めて高いクウォリティで作ります。

長澤祐一

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