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今日は綿の大切さ、というタイトルです。

綿も用途に応じてと言いたいところですが、基本毛皮は柔らかいというイメージですね。例えば毛皮の皮がせっかく柔らかいのに、わざわざ少しジャリっとするバイリンを使うメーカー、または加工会社がたくさんあります。

バイリンは確かに軽いのですが、意外に硬いのです。頻繁に使われる理由は、コストが安く済むせいです。

私のところでは、以前はスウィッサーという、一般のウーリーネットというものよりもさらに柔らかいものを使っていました。しかし、生産中止になってしまい、海外の綿を使ってみたのです。

価格は超高いですが、さすがにこれ以上はないなという感触です。丸徳繊商株式会社 さんというところで買ったもので、ジェノバという綿です。これには参りました。

例えば、セーブル、チンチラ、リンクスキャット等に適切に入れると、まるで本物を(私は本物を触ったことはないのです💦)触ったような感覚で今までの綿の感触ではありません。これには家内も驚きました。

量産のものや、低価格で販売しようと思うものには高い綿かもしれませんが、所詮綿です。そんなに高いものではありません。毛皮のマフラーがいくら低価格のものを売ろうとしてたとしても何万です。何円を削る必要なんてないはずです。しかし、加工に対するメーカーや問屋、小売店の認識があまく安い工賃でやらせようとすることが結果、徹底して安い付属を使うしかなくなるのです。

 

もちろん、加工する側も、それに甘んじて安易な商品作りをしてしまう傾向があるのも事実です。結果、技術なんて向上するはずがありません。だから国内の技術が海外から馬鹿にされるのです。

あっ、ごめんなさい、馬鹿にされたというのは事実ではないかもしれません。しかし、逆に言うと完全に日本国内の技術など無視されているかもしれません。多分、それが事実です。もちろん、私は悔しいですよ。

話戻します。

以前はこの綿をドミット芯としてコート全体に入れていたようですが、さすがにコート全体に入れるには重すぎます。エリとかカフスに入れるにならば最適なのかと思います。

上でも書きましたが、よく毛皮は柔らかいものだというイメージがありますが、毛皮の毛は柔らかいですが、皮の部分については全てが柔らかい訳ではありません。厚くて硬い皮のセーブルやチンチラも実際に鞣しに問題があるときにはよくみられます。ファーの柔らかさを表現するには毛はもちろんですが、皮を柔らかくする必要があるのです。

そして、最後に柔らかく弾力のある綿を入れる必要があります。10円20円をケチって安いバイリンを入れることなど本来はあり得ないのです。しかし、現実にはほとんどが1円でも安い綿を入れようとしています。

無駄なことをして、わざわざ品質を下げているとしか思えないのです。

気になった方は、丸徳さんに是非問い合わせしてみてください。小物や、コートのエリやカフスに入れるには最高の綿です。

長澤 祐一

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