島精機 アパレルCAD・CG専用機「SDSーONE」

今日はニット編みの自動機をメインに作っている島精機という会社のアパレルCAD・CG専用機「SDSーONE」というコンピューター、その中のCGの部分についてご紹介いたします。

当社がSDSーONEを買ったのは9~10年くらい前になりますが、その当時は東レやユカアンドアルファのシステム導入も検討しておりました。最終的島精機に決めたのはCGのレベルが他社とは圧倒的に違っていたという理由からでした。価格もそれなりに高額でしたが、その価値はあると判断したからです。

CGソフトでは代表的なフォトショップがありますが、当社でやろうとしていた毛皮の質感をそのままに残した状態での色替え・抜き取りはフォトショップでは上手く出来ませんでした。

しかし、このSDSーONEのCGは私たちの望むとおりの仕上がりが得られ、さらに合成加工も素晴らしく、コートのエリを大きくしたり別の素材に替えてみたりと、大半のことが思うようになりました。特にとても役立っている点がふたつあります。

ひとつは8月3日の記事に載せたセーブル(ワイルドヘビーシルバリー)の4用ショールの画像を見ていただければ解りますが、多くのサイトで載せられている画像は、毛足のあるものの画像の抜き取り処理が大半が端をぼかしながら毛の端の毛羽立ちを表現されています。一般的には毛皮だけを取り出そうとするとこの方法しかありません。

しかし、このSDSーONEのCGではトルソーを半透明にするためにショールだけを一度抜き取りますが、毛の端のわずかな毛羽立ちまで完璧に抜き取れます。一度この画像を拡大してもらえれば毛の端が、ぼかしで処理しているのではないことがはっきりとわかります。

もう一つは私たちが大事な事としてこのCGに注目したのは色を変えることのリアルさが素晴らしかったからです。当社ホームページのTOPにある画像の色を替えたものを掲載しますので是非ご覧ください。

画像が小さくで分かりづらいですが、大きなサイズでみるとどちらが最初の画像か分からないくらいに綺麗に色替えが出来ています。(実際の最初の色は左のネイビーです。右はボルドーに変更させたものです。)

エリの大きさや素材の変更・新色のイメージの確認など、新作の企画には大変役に立つ機能です。
SDSーONEはパショーネの毛皮作りには無くてはならないものになっています。

長澤

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