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Category Archives: アトリエ商品のお話し

以前から疑問に思っていたことですが、最近また気になったことがありましたので書いて見ます。
毛皮の素材表示または素材のタグ、例えばサガファー(sagafurs)やコペンハーゲンファー(kopenhagenfur)の各種タグがあります。ロシアンセーブルなどで言えばSOBOLのラベルなどです。

私のところも以前は付けていました。sagaロイヤルやコペンハーゲンのラベルのようなものを。
しかし、今は付けていません。それは、そのラベルに絶対的な信憑性がないからです。ラベルは原皮一枚ごとに付けるわけにもいきませんから、最終的には原皮屋さん、加工屋さん、販売店の良心に依存します。最後、商品になったら誰もわからないのが現実です。かすかに言えるとすれば原皮を良く知る人ならば、これはこのクラスのものだろうと推測で判断が出来るということだけです。
タグがなくてもすぐわかるとすれば、ほんとのトップクラスのブラックグラマミンクや生産者が特定しやすいマーブルミンクくらいだと思います。

にも関わらず、販売側は一生懸命に、素材ラベルを気にし、それをことさらアピールします。今も時々、毛皮小売店のサイトで見ます。何故、自分の評価でお客様に薦めることをしないんだろうといつも思います。自分が見た、感じた評価ではなく他人か決めた価値感にその評価を委ねる。なにか違うなといつも思います。

ひとつ付け加えますが、実際にどうやって原皮とラベルが一致されて原皮屋さんに供給されるのかは私には当事者ではないので解りませんが、実際の原皮とラベルの品質が一致しないというのはオークション会社の問題ではないのかもしれません。その原皮とラベルの取り扱いをする段階での問題のように感じます。しかし、上で書きましたが原皮一枚一枚にラベルを付けるわけにはいきませんのでどうしようもないのです。原皮屋さんが適切に原皮とラベルを提供したとしても、末端の制作段階において原皮が他のものと混ざらないという保証もなく、加工段階で意図的に差し替えられることも可能性がないわけでもありません。最終的には毛皮を扱う業者がすべて良心的であるということを祈るしかないのです。
ただ、それは難しく感じます。

私のところでは、原皮はそれぞれ自分で価値を決めて使います。あまり他人が決めた価値には拘りません。あくまで使う原皮と作る商材が求めているものを一致させることを優先しています。余程のことがない限りはラベルは付けません。例えば、 ブラックグラマのような特殊なものは付けますが、実際、そのラベルが原皮のロットのものかは判別できませんし、なんとなく矛盾を感じながら仕方なく付けています。

例えばロシアンセーブルなどのSOBOLラベルも、正確ではないかもしれませんが、聞くところによると1バンドル50枚に一枚付くとも言われています。しかし、現実には4枚使用のショールなどにも必ず付きます。実際、私も付けます。セーブルを買っている量もそこそこあれば、欲しいといえばもらえます。逆に言うと普段はセーブルを買ってもラベルは付いてきません。

なんとなく不安を煽るようですが、そうではありません。一般的なものを不安なく買うという意味ではラベルは大切です。さらに最近よく言われているトレーサビリティ・跡をたどるという意味でも大切です。ただ、さらに今以上の商品を買おうとするならばラベルを気にすることよりも、毛皮そのものを今以上に知る必要があるのと、買う相手をしっかりと選別する必要があるということです。品質を証明するラベルがついていることをことさら強調する売り場が仮にあるとすれば、一度少しだけ疑ってみても良いかもしれません。

私のブログは販売業者さんもみていると思いますので付け加えますが、これを読んでカチンとくるか、これを読んでなるほどと思うかは、その人次第で、出来れば良く受け止めてもらい、それぞれが毛皮という本当に解りにくい商材の信頼性をラベル以外の方法も含めて高めていくことに努めてもらえればと祈ります。

極端な話ですが、某超ビッグブランドのFEN??がコートの品質を保証するためにわざわざ原皮のラベルを付けていますか?そんなことはないですよね。私が知る限りではありませんでした。時期によって変わるのか商品によって変わるのかはわかりません。素材ラベルを付けないのは、品質やブランド力に自信があるからなのでしょう。当然のことです。でも、それは知名度があるから余計なラベルを付ける必要がないわけでわなく商品に対する自信からなのだと私は思います。きっと、創業当初で知名度がない時代であっても自分のブランドタグ以外に余計なラベルを付けることはなかったのだろうと、それが自分のブランドに対する自信や良いものを作っているという意識からくるものであって、今のようにビッグブランドになったからではないのではと感じます。

私のところがそれと一緒とは言いません。しかし、自社ブランドへの誇りと商品に対する思いは同じなのです。そんなこともありPASSIONEでは他人のつけた価値に頼るようなラベルは一部のもの以外は付けていません。

以前、某百貨店時代に、お客様からオーダーを受けて、PASSIONEブランドラベルを付けないでくれと言われたことがあります。きっと無名の私達のラベルを付けるのを恥ずかしいと感じられたのかもしれません。百貨店側のお客様なので当然指示に従いましたが、当時、悔しい思いをした記憶があります。お一人だけでしたが、そんなことも過去にはありました。

だからといって、他人が決めた価値に頼って、曖昧な原皮のラベルを付けようとは思わないのです。
書きたいことはまだまだありますが、今日はこのへんで止めておきます。

もしも、お客様として今回の記事を読まれるのであれば、きっといつかお役に立てると思う記事ですので、原皮のラベルにおける諸事情は記憶に留めておいていただければと思います。      長澤祐一

パショーネ カラーファーコレクション(三越日本橋本店本館3階イベントスペース西)

 

昨日、13日から19日までの1週間、三越日本橋本店本館3階イベントスペース西にて、パショーネのパステルカラーをメインにしたファーコートと小物を展示しております。

ファー小物、バッグ等のお好きなお客様がいらっしゃいましたら、是非ご来店くださいませ。

バッグ等、間違いなくパショーネでしか作れないものばかりです。

バッグ一点だけアトリエで撮ったスナップ写真を載せます。

追伸、 いつもいつも本当にたくさんの方に私のブログを見に来ていただいており、更新できずに本当にお礼と、お詫びを申し上げます。これからも当ブログを可愛がっていただけますよう、お願いいたします。

今日は、13日から一週間19日まで三越日本橋本店本館3階イベントスペース西にて開催しておりますパショーネのカラーファーコレクションのお知らせでした。

長澤祐一

 

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もう、どのくらい更新をしていないのか忘れてしまうほど長期に渡ってお休みをさせていただいておりました。にも関わらず、毎日アクセス数は変わらずに続いており、ダイレクトで入って頂いている読者の方や、Google等から入っていらっしゃる読者の方、本当にありがとうございます。

四月で、ようやく三年以上お待たせしてきたお客様のものが終わり、あとは、デザインが決まらずに、仕掛ることができないもの等、まだまだ仕掛らなければならないものはたくさんありますが、昨年決定したもの以外や、デザイン未決定のもの以外は一応一区切りという状態になりました。

最後に仕上げたものは薄いピンクのアーミンのコートでした。本当に、長期に渡りお待ちいただきましたが、仕上がりには本当に喜んでいただいて、長い間、仕掛れずに苦しんできたことも、ようやく報われたような気がいたします。

そして、長期間お待ち頂けたことを誇りにも思います。写真は正面からだとデザインが全部分ってしまいますので横からのものをアップします。

アーミンコート Read More »

今日は、久しぶりにロシブロ(ブラウンロシアンブロードテール(Russian Broadtail))のことを書いてみます。デザインがわからないように後ろからの画像しか載せません。前回のグレーのメンズロシブロはスキンから、お作りさせていただきましたが、今回は一着分のプレートになったものから作っています。

プレートの着丈は125cmあったので、私がみたなかでも最大のプレートでした。スキンの状態も、腑がグレーの時と同じように豪快で、毛も短すぎずペタっとし過ぎず最高の状態でした。 Read More »

今日は、バッグの保管について書いてみます。

アトリエでも、すべてのものではありませんが、保管をうけたまわることがあります。例えば、お直しが発生して、そのままシーズンまで保管するというようなこともある訳です。

今日は、アトリエで作ったバッグが戻ってきた時に、当然、商品チェックをし、クリーニングをしてさらに、長期保管をする場合のことを書いてみます。

下の写真をみればすぐにわかると思いますが、バッグによっては形が崩れていないという条件が、とても大事なものもあります。 Read More »

バッグ正面

今日は珍しく商品のこと書いてみます。このブログでは、どちらかというと一般の方には難しく面白くないことを書いていることが多いですが、今日は真っ白なバッグのことです。 Read More »