毛皮コートの付属選び

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上の画像をご覧いただいて、すぐにコートのどこの部分かをお分かりになる人は少ないでしょう。

これ、肩パットなのです。

今日は毛皮コートの付属選びの大切さについて考えてみたいと思います。その付属のひとつの肩パットが新品の頃はスポンジ状態のものだったのだと思います。

しかし、年数が経ち粉のように砕けてしまい、お客様がすでに着用しない状態だったのでよかったのですが、着用していればスポンジの粉が裾のほうに砕けた状態で溜まってしまうところだったのでしょう。

07/22/2014付けの当ブログ記事「毛皮クリーニング、私のもうひとつのこだわり」でも書きましたが、肩パットや接着テープ、芯、糸、毛皮コートには、必ずいくつかの付属が使われています。

この肩パットのようにスポンジが砕けてしまうのは珍しいことでが、接着テープのように糊のついたものは、特に使用後のことも考えて検証をしてから使わなければなりません。

さらに付属のひとつにワイヤーというものがあります。下の画像を見て頂けたらとわかりますが、細長いもので、エリの部分に入れて、エリの形を整えたり、自由にエリのかたちを変えたりするのに使うのです。

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以前はこの硬い布の編まれてる間に挟み込まれるようにして銅線が入っていました。これが、数年前に、丸徳繊商株式会社さんというところが、ファイバーボーンという新しいタイプのワイヤーを開発されて発売されています。

このワイヤーは銅線を使わずにポリエチレンワイヤーという素材を使って仕上げていて、これまで、ワイヤーが古くなると中の銅線が折れてしまい、毛皮の皮を突き破り外へでてしまったりします。

また、中でぐちゃぐちゃに曲がった状態でまっすぐに戻らなく、ワイヤーの意味をなさなくなってしまっていたりと、問題が多かったのですが、このワイヤーは、折れることもなく、ぐちゃくちゃに曲がりっぱなしになることもなく、とても安全で使いやすいのです。

タイプは何種類もあり、都度、用途に応じて使い分けが出来るようになっています。特許も取得されていらっしゃるようで、とても安全で使いやすいのが特徴です。

古いコートをお持ちでしたら一度、エリのワイヤーを手で触ってみてください。折れ曲がっていたら要注意です。途中で折れてしまっているものもあるかもしれません。

そんなわけで、付属といっても実際に使うものを選ぶとなると安全、耐久性、皮の劣化の原因にならないか?重くならないか?等、いろいろなことを考えて選び出さなければなりません。

一般の方はあまり毛皮の付属屋さんを知ることはなく、オカダヤさんなどで近いものを探したりしていらっしゃるのかもしれませんが、丸徳繊商さんには毛皮に関する、全ての付属がおいてあります。最近は、一般のかたが、知人やお母様などから譲り受け毛皮をご自分で手直しされるケースも少なくないように思われます。

そんなときには、是非一度、丸徳さんのWebサイトを覗いてみてください。オカダヤにはないものがたくさんあります。

丸徳繊商株式会社
http://marutokusensho.hp.gogo.jp/pc/index.html

追伸 以前書いたアップル社のキャッチコピーを私の展示会中に、テーブルに置いて行ってくれたのが、この丸徳の社長さんです。

アップル社のキャッチコピー(10/03/2012 – PASSIONE 社長のブログ)
http://www.passione.co.jp/blog/apple/

長澤祐一

 

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